航空写真から3モデルを作成し、自動で写真を張り付けできます。
航空写真の利用目的のひとつは、ステレオ図化機による3D地図の生成です。さらに近年では防災やカーナビなどの用途で、航空写真から構造物のモデル化が盛んに行なわれています。また個々の建物に対して、正確に3Dモデルを作成したいというニーズがあります。例えば、ビルの屋上の手すり、アンテナ、タワー、あるいはドーム形状の屋根を高精度でモデリングしたいという要望です。しかしながらこれまで、ステレオ画像からモデルを作成するのは容易ではなく、3Dモデルを簡便に作成できる適切なソフトウエアが存在していませんでした。
City modeling ソフトウエア Geomodeler
Geomodelerはシティ・モデリング用ソフトウエアです。航空写真のデータ(航空画像、POSデータ、DEM)を基にして、地上の構造物をモデル化します。2枚の画像をペアにして、ビル、橋梁、高速道路の3Dモデルを作成します。そのときの望ましい画像のオーバーラップ率は約80%です。モデリングは個々の構造物に対してマニュアルで行ないます。モデルの作成後、航空写真を自動で構造物に貼り付けできます。
Geomodeler ソフトウエアの特長
- モデルのCopy & Pasteが可能で、モデルの作成時間を短縮できる
- モデル作成のため豊富なテンプレート・コマンド (三角、円、楕円、オーバーハング、スラブ用の作成コマンド)を用意する。
また穴埋め、フェンス&スラブ、ブレンド等の機能を持つ - 画像内での検索機能、豊富なデータの入出力(DXF入力、3DS出力など)をサポートする
- 複数の画像から自動で最適な1枚の画像を取出し、画像貼付けを行なう。外部画像の貼り付けも可能
- 2枚の画像の内、左画面でデジタイズすると右画面で高さが自動で確定される
- 競合他社のソフトウエアに比べ、エッジ部分が鮮明にモデル化される(当社調べ)
モデリングに必要なデータ
ビルなど構造物の3Dモデルを作成するには、航空写真、カメラデータ、EO、DTMです。
データ入力
カメラデータ (カリブレーション・データ、外部パラメータ)とEOデータ
航空写真
DEM
データ作成の流れ
【プロジェクト作成】
・ピラミッドデータ
・画像の設定
・カメラの設定
・DEMの週力
・外部方向角の入力
【画像の選択】
【モデリング】
テンプレートを使用してポリゴンを作成
【画像貼付け】
自動で画像の貼り付けと編集を行なう
モデリングの例
複雑な屋根の形状
オーバーハングの形状
楕円とシリンダー形状