ドローンレーザー、カメラ、POS解析ソフト、点群処理ソフト等、すべてを含む
AA450ドローンレーザーの導入を検討されているユーザ様へ:
AA450ドローンレーザーの未処理のデータをご提供いたします。クリーニング前の生データ(点群データ)を評価用に見ることができます。点群データの密度や地表の厚みをチェックできます。
ご希望の場合は、以下のサイトよりご依頼ください。
https://www.opt-techno.com/contact.php(導入予定の時期をご記入ください)
計測現場:採石場、エリア面積:約500m x 500m、対地高度:100~120m、フライト時間:28分(1回のみ)
データ容量:1.8GB(点数156百万点)
データの詳細は、こちらへ(pdf)。
All-in-One 高速・高密度・カメラ搭載ドローンレーザースキャナー AA450
最高のコストパフォーマンスを実現するUAV LiDAR
CHCNAV社のドローンレーザー AlphaAir 450は、測量土木、送電線の検査、農林業での調査などで幅広く使用されています。AlphaAir 450は軽量かつ堅牢で、高性能レーザースキャナー、工業用グレードの26 MPカメラ、高精度慣性航法システム、そして解析ソフトウェアを含む、オールインワンのドローンレーザー・ステムです。
低価格で高性能のAA450は、さまざまなUAVプラットフォームに対応しています。Skyportを内蔵しているため、DJI M300へ直接、接続可能です。あるいは、他社のドローンにも取付けできます。AA450のRMS(絶対精度)は5~10cmですが、付属するCoPreソフトウェアで軌跡解析を行い、点群データの精度を向上させます。強靭なボディーで、保護レベルはIP64、使用温度は -20℃~+50℃です。LivoxAviaライダーは、最大450mの長距離をスキャン可能です。対地高度100m、速度UAV 10 m / sにて、200ポイント/ m2の密度で、約2km2のエリアから点群データを取得できます。なお、レーザーの計測距離は190m(反射率10%)で、3リターンをサポートしています。
DJI M300にワンタッチで装着
DJI M300にワンタッチで装着でき、片手に乗るサイズ、1kgで、ケーブルは不要です。飛行時間は最大30分です。
高性能・校正済みカメラを装備、写真測量としても利用可能
モデルAA450の特長は、レーザー測量と写真測量の両方に使用できることです。校正済みカメラを搭載しており、高解像度写真(26MP)を30 fpsで撮影できます。写真を点群データ上にオーバーラップすることで、簡単にカラー点群を生成できます。SfMソフトで写真測量(点群出力、計測、オルソ作成等)が可能で、ドローンレーザーによる測量以外でも使用できます。
レーザーとカメラのFOVの幅は、同じに校正済み
レーザーとカメラのFOVの幅は、同じに校正済みです。他社のドローンレーザーに搭載したカメラは、右のとおり、レーザーとカメラのFOVの幅が同じではありません。そのため、よく見かける現象として遠いところの地形が、特に縁周りで白くなっています。レーザーとカメラが校正されていないため起こる現象で、AA450はこれを防ぎ、トゥルーカラーの点群データを作成できます。高精度の座標付け画像を作成できます。
さらに、高精度の座標付け画像を作成します。
AA450の特長は反射強度が鮮明で、白黒画像ではくっきり表示します。そのため、高い高度からでもターゲット板を容易に認識できます。
付属するCoPreソフトで軌跡解析を行い、点群データの精度を向上させる
付属するCoPreソフトウェアで軌跡解析を行い、点群データの精度を向上させます。CoPreは、CHCNAV社が独自設計したLiDARのraw(未加工)データ用プリ・プロセス・ソフトウェアです。複数の便利な機能をサポートしています。独自設計アルゴリズムによるPOS処理、ワンボタン処理、シンプルさと効率性、点群処理、画像照合、深度マップ、データの色付け機能の全てが利用可能です。さらに、ポスト処理の精度を向上させる調整および改良機能、大規模点群データ表示などがあります。クラウド処理は行なっていないため、費用は発生しません。
CoPreソフトウェアの主な機能は以下のとおりです。
- POS処理:POSファイル処理をサポートします。ポイント選択、ボックス選択、ポリゴン選択、時間選択のいづれもが可能です。
- 自動処理:点群データ、画像照合、点群の色付け、深度マップ、結果出力をワンボタンで処理します。
- プリプロセス(事前処理):点群と画像の処理を個別に、または組み合わせてサポートします。距離フィルター、グレースケールフィルター、ノイズの多いポイントのフィルター、静的データフィルターによる点群プレビューを作成します。
- 調整:複数の点群の階層化の問題を解決し、データの精度を向上させます。
- 改善(refine):基準点の特性に基づいて、高さ、水平、3Dリファイン、および時間/距離リファイン機能をサポートし、データの精度を向上させます。
- 結果のエクスポート:調整/改良された結果データを出力します。これには、点群、画像、色付きの点群、深度マップが含まれます。
- 点群ビュー:大規模データ表示、レンダリング、スライス、および基準点選択オプションをサポートします。
静岡県御殿場市「ASITE」にて測量を行なう
ドローンレーザー AA450を使って御殿場市「ASITE」のエリアを測量しました。一回のフライトのみで、対地高度50m、フライト時間は12分でした。
精度確認表 (JGD2011 標高データ)
【基準点配置】
No | 誤差X | 誤差Y | 誤差Z |
---|---|---|---|
K2 | -0.037084 | 0.040178 | -0.007596 |
K4 | -0.045015 | 0.017945 | -0.042915 |
T3 | -0.011982 | 0.048777 | -0.003796 |
T4 | 0.000694 | 0.01786 | -0.026566 |
T5 | -0.024437 | 0.03159 | -0.020258 |
T6 | 0.007967 | -0.038758 | 0.003358 |
T7 | 0.018916 | -0.016358 | -0.002822 |
T8 | 0.005481 | 0.016045 | -0.003115 |
C3 | 0.01836 | -0.028011 | -0.016958 |
C4 | -0.02814 | -0.039812 | -0.013258 |
RMS(平均二乗誤差) X=2.085cm STDV(標準偏差) X=0.02313 |
RMS(平均二乗誤差) Y=2.901cm STDV(標準偏差) Y=0.03297 |
RMS(平均二乗誤差) Z=1.861cm STDV(標準偏差) Z=0.01386 |
以下は、ターゲット板(1x1m)をOPT Cloud Survey点群処理ソフト上で表示した例です。
丸くしっかりと表示されているので、容易に中心を捉えることができます。
ドローンレーザー AA450は、JGD2011に対応していますが、Z値が楕円体高のデータとなります。
その為、弊社では、最終成果出力用に ジオイドコンバーター(LAS標高変換ツール)を販売しています。
上記の精度検証は、このツールを使用して標高変換したデータを利用して行っています。
検査の結果、RMSは3cm以下となりました。
【基準点-全点配置図】
ドローンレーザー(紫)とSLAMスキャナー(黄色)のデータを合成しています
上記のビデオはSLAM Trion S1スキャナーとAA450の点群データを結合した例です。
ユーザー事例:採石場を測量する
ドローンレーザー AA450を使って約500m x 500mの採石場を測量しました。通常は対地高度100mで飛行しますが、本現場では急斜面が多くあり安全を考慮して、今回は対地高度100~120mでフライトプランを作成し飛行しました。一回のフライトのみで計測を完了し、フライト時間は28分でした。
精度確認表 (JGD2011 標高データ)
【基準点配置】Point1-Point3
GNSS測量 | AA450 計測値 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
No | 実測X | 実測Y | 実測Z(標高) | X | Y | Z(標高) | 誤差X | 誤差Y | 誤差Z |
1 | 24,404.044 | 43,165.164 | 329.488 | 24403.9681 | 43165.14832 | 329.415582 | 0.048681 | -0.028541 | -0.054316 |
2 | 24,253.980 | 43,202.271 | 349.004 | 24254.0301 | 43202.34532 | 348.990583 | -0.037322 | 0.01245 | 0.011687 |
3 | 24,141.879 | 43,106.376 | 327.864 | 24141.8481 | 43106.44932 | 327.873582 | 0.027678 | 0.028456 | 0.005352667 |
RMS(平均二乗誤差) X=3.885cm STDV(標準偏差) X=0.04484 |
RMS(平均二乗誤差) Y=2.435cm STDV(標準偏差) Y=0.0294 |
RMS(平均二乗誤差) Z=3.223cm STDV(標準偏差) Z=0.03642 |
ドローンレーザー AA450は、JGD2011に対応していますが、Z値が楕円体高のデータとなります。その為、弊社では、最終成果出力用に ジオイドコンバーター(LAS標高変換ツール)を販売しています。
上記の精度検証は、このツールを使用して標高変換したデータを利用して行っています。
検査の結果、RMSは4cm以下となりました。
【基準点-全点配置図】
オルソ画像精度確認表
【基準点配置】Point1-Point3
GNSS測量 | AA450 計測値 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
No | 実測X | 実測Y | X | Y | 誤差X | 誤差Y |
1 | 24,404.044 | 43,165.164 | 24404.02498 | 43165.15185 | 0.019016 | 0.012151 |
2 | 24,253.980 | 43,202.271 | 24253.99162 | 43202.27221 | -0.011617 | -0.00121 |
3 | 24,141.879 | 43,106.376 | 24141.87475 | 43106.36932 | 0.004255 | 0.006682 |
RMS(平均二乗誤差) X=0.857cm RMS(平均二乗誤差) X=0.857cm |
RMS(平均二乗誤差) Y=0.526cm RMS(平均二乗誤差) Y=0.526cm |
AA450処理の際に作成される主点位置ファイルPhotoscan.txt、及びカメラキャリブレーションデータを使用して、Metashapeで作成した1ピクセル4cmの解像度のオルソ画像の検査を行いました。
検査の結果、RMSはcm以下となりました。
以下の検査では、弊社OPT Cloud Surveyソフトウェアのオルソ画像検査ツールを使用し行っています。
【基準点-全点配置図】
仕様諸元
一般的なシステム性能 | |
---|---|
RMS(絶対精度) |
<10 cm HZ <5 cm V |
精度条件 | 基準点なしで、@50 m 飛行 対地高度(AGL) |
搭載用マウント |
DJI M300 Skyport
他のUAVの場合:専用ポート付外部電源 (アルファポート・インターフェース) |
機器重量(1) | 1 kg |
機器寸法 | 12.8 × 12.8 × 6.75 cm |
通信 |
1×GNSSアンテナ Skyportインターフェース用ポート 1×USB Type-C、最大160Mb / sのコピー速度 |
データ容量 | 256 GB |
点密度 (5 m/s (18 km/h) 速度の場合) |
570 pts/sqm @ 50 m 対地高度(AGL) 280 pts/sqm @ 100 m 対地高度(AGL) |
スキャンエリア(最大) | 30 分のUAV フライトで2 km 2 のエリア |
オペレーション | ワンタッチ操作、またはDJI M300 スマートコントローラー エンタープライズを介した操作 |
輸送用ケース | 1× 専用カットフォーム保護付きソフトバッグ |
レーザースキャナー | 1 (IEC 60825-1:2014に準拠) |
最大距離、反射率 >80% (2) | 450 m |
最大距離、反射率 >10% (2) | 190 m |
レーザーのリターン数(最大) | 3 |
精度 (3) | 20 mm @ 20 m、30 mm @100 m |
精密性 (4) | 15 mm |
視野 | 70.4° (水平) × 4.5° (垂直) |
スキャン速度 |
240 000 pts/sec (最初あるいは最強のリターン) 480 000 pts/sec (2つのリターン) 720 000 pts/sec (3つのリターン) |
位置および方向推定 システム | |
GNSS システム |
2重周波数GNSS GPS, GLONASS, BeiDou, Galileo, サンプリング周波数 5Hz |
IMU 更新速度 | 600 Hz |
位置精度 GNSS 機能停止なし |
0.010 m RMS 水平 0.020 m RMS 垂直 0.01° RMS ロール/ピッチ 0.04° RMS ヘディング |
撮像システム | |
カメラタイプ | 内蔵校正済みカメラ |
解像度 | 6252 × 4168 ピクセル |
有効画素(ピクセル)数 | 26.MP, 30 fps |
環境 | |
使用温度 保管温度 |
-20°C ~ +50°C -20°C ~ +65°C |
IP 等級 | IP 64 |
湿度 (稼働時) | 80%, 結露なきこと |
電気 | |
入力電圧 | DC 12 ~ 14 V |
消費電力 | 32 W |
電源供給 | UAVバッテリー使用、あるいはドローンのバッテリーから供給 |
仕様は予告なく変更される場合があります。
(1) カメラ搭載時の重量計算. (2) 平均的な条件に対する通常の数値 (3) 精度は実際(真の)値に対する測定された量の一致の度合い (4) 精密性とは、次の測定でも同じ結果が得られる度合いのことです。CHCNAV COPre ソフトウェアにより改善されます。