ハイブリッド3Dスキャナー X70GO

モバイルSLAM 3Dスキャナー

モバイルSLAM 3Dスキャナー

X70GOは、SLAMスキャナーとして歩きながら計測できます。高性能コンピュータを内蔵してリアルタイムで計測中のスキャンデータを構築していきます。360°回転ヘッドを搭載し、SLAMアルゴリズムと組み合わせて高精度の点群データを作成します。内蔵した12MPカメラはテクスチャー情報を取得してカラー点群を作成します。さらに搭載された “ビジュアルカメラ"は、アンドロイド端末で鮮明にスキャンデータを映し出します。データの合成はスキャニング後、すぐにスキャナーの内部で実行され、色付けするかどうかを選択できます。後処理ソフトウェアGOpostを使用することで点群の精度を向上できます。

X70GOの特長

X70GOの特長

① 2つのモード:歩行スキャンモード、静止スキャンモード

X70GOは2つの計測方法があります。1つはスラム方式で歩きながら計測する歩行スキャンモードです。2つ目は静止スキャンモードで、立ち止まり一脚(または三脚)を使用して高密度の点群データを取得します。静止した状態で数秒から数十秒スキャンして、以後は再度歩きながら計測していきます。静止する時間で点群の密度は異なります。固定式3Dレーザースキャナーと同じ機能で、特定の場所や構造物を高密度で計測したい場合に使用されます。短時間計測と高密度のカラー点群を必要とするユーザに最適な3Dスキャナーです。

② ビジュアルカメラを搭載する

これまでのSLAMスキャナーでは変化の少ない構造物は苦手でした。X70GOに内蔵された“ビジュアルカメラ”を使用することで、内部的にリアルタイムSLAMアルゴリズムが起動し、これまでデータの構築では苦手とされてきたテクスチャー環境を改善して、より安定したデータを作成できます。特にスキャナーの作業者が意識することなく、計測の終了後に短時間でデータを使用できるようになります。

③ 迅速性と作業負荷の軽減

複数個所での計測をおこなう必要がなく現場周辺を歩くだけで、広範囲で高い精度の3D点群を取得できます。

④ 制御点の取得

X70GOは、データ収集時に基準点も収集することができます。既知のGCPとマッチングさせることで、スキャンデータを座標変換できます。

⑤ 高性能計算

計測後に点群データを直接出力することができます。なお、データの精度を向上させたい場合は後処理を実行できます。

X70GOの仕様

ライダー システム
最長 70m @80% 相対確度 6mm (1)
最短 0.1m GCP 地表と壁
点群データ 20万点/秒 データ容量 512GB SSD
FOV 360°H/ -7~52°V 通信 Wi-fi, USB type-c, LEMO
レーザークラス クラス1 操作モード SLAMモード、静止モード
波長 905nm 処理モード リアルタイム
フレームレート 10 Hz 後処理(GOpost) (2)
カメラ 電源
ピクセル数 12 Mpx 消費電力 20W
FOV 210° 電源電圧 20V
焦点距離 1.26mm 使用時間 1.5時間(バッテリー1式)
解像度 4000x3000 px 入力電圧 5-20V
センサーサイズ 1インチ 出力電圧 10.8V
ピクセルサイズ 1.55μm バッテリー容量 3000mAh
ビジュアルカメラ 容量
ピクセル数 12 Mpx 重量 925g (バッテリー無し)
FOV 100° 1450g (バッテリー含む)
焦点距離 3.24mm 大きさ 364.5mm x 173.8mm x 170mm
解像度 4000x3000 px 操作温度 マイナス20°C ~ プラス+50°C
センサーサイズ 1インチ 補完温度 マイナス40°C ~ プラス+70°C
ピクセルサイズ 1.55μm 湿度とIP基準 95%以下、IP54